第1弾:織り(自己管理プロジェクト)

 

ステージ1

 

プロジェクトの発端:新しい校舎の2階で、4~5歳クラスの子供たちはドレスアップ用に自宅から持ち寄った色とりどりの細長い布を使ってお互いに着せあっていました。すると、布はどうやって作られるの?という質問から始まり、先生の指導のもと、子供たちは使っている布を観察してみました。誰かが端っこから糸を引っ張り、小さめの布を解き始めました。それを見た先生は人数分の小さい布をはさみで切り取り、子供たちはそれぞれ自分で布を解いてみました。虫眼鏡を使うと、布がどのようにできているか良く見えました。

 

観察していると、子供たちは自然と織の模様に気付きました。模様がどうやってできているかを分かりやすく表すために、先生は、縦に切り目が入った白い紙に色紙を交互に編みこんで見せました。

 

クラスの子供たちは展示用に、それぞれ自分で紙を編んでみました。次に、ダンボールと糸を使いもう一段階立派な織機を作り、短い布切れを編みこみました。

 

ステージ2

ここまで進んだ時点で、クラスの担任とディレクターはこのプロジェクトを更に進めていく方向について相談し、クラス全員が共有できる大きな木製の織機を子供たち自身で作ることに決めました。

ディレクターが材料を調達し、簡単な設計プランを提案しました。先生たちが見守る中、子供たちはすぐに組み立てに取り掛かりました。まず、90本のネジ(織機の両端にそれぞれ45本ずつ)を2本の長い板に締めます。このたくさんのネジが刺さった長い板は、180cm x 90cmの合板(ベニヤ板)でできた織機本体の両端に糸を固定し、上げ下げできるようにするために使われます。

先生がネジと小さなドリルを工具箱から取り出すと、子供たちは列に並んで一人ずつ、初めてドリルを扱う体験をしました。ドリルを手に持ち、トリガーを引いてスイッチを入れてみます。子供たちは、持ってみた感覚やスイッチを入れた時の音について楽しそうに話し合います。トリガーを引いた時に点灯する小さなライトに興味津々な子もいます。

何人かの子供たちは自分のダンボールの織機に布やウールを通す作業をしている間、残りの子供たちはドリルを使ってみます。先生は長い板を数本のネジを用意しているところに子供たちが集まってきます。(板には2cm置きに、ネジを止める場所を示すくぼみが入れられています。)一人目がネジを入れ終わると、次の子供にドリルを手渡します。二人目の男の子はネジを奥まで締めすぎました。(糸をうまく固定するために、ネジは半分までしか締めません。)入れすぎたネジを緩めるためにはドリルを逆回転にして使うことを学ぶチャンスになり、男の子は大きな笑顔でとても嬉しそう。三人目の挑戦者は女の子です。先生はドリルがぐらつかないように手を添えながら、ほかのネジと同じ高さになるまで慎重に少しずつ数回トリガーを引きます。次の女の子は勢いよく一回でネジ締めます。その間に、男の子たちのグループはネジが入ったバケツの中から小さいネジだけを探して集めていました。バケツの中からは様々なホックやクリップやチェーン、更にはパッドロックとキーまで見つかり、大興奮。ドリルを使う番が回ってきた男の子は、ネジを斜めに入れてしまいました。先生は少し見守った後、ネジを真っ直ぐに抑えながらドリルを使う方法を教えてあげます。

 

やがて子供たちは2本の長い板に90本のネジを全て締め終わります。ディレクターは織機本体の両端に、ネジが外側を向くように板を取り付けます。

次の日、子供たちは織機に糸を通すことに挑戦しました。糸巻きから糸を引く時にねじれて結び目が出来てしまい、作業は難航。この状態がしばらく続くと、何人かの子供はイライラを隠せません。そんな時、数人の男の子が織機の中に寝転んで遊び始めると、子供の足を糸のように使えないだろうかと誰かが提案しました。先生は一旦糸を留め作業を中断し、クラス全員が床に寝転び一列になるように促します。長いカラフルな布を足に交互に通してみると、子供たちは自分たちの身体で織機になることを体験できました。教室は楽しそうな笑い声でいっぱい!

 

楽しんだ後は織機に糸を通す作業に戻ります。スムーズにできるようチームワークで行います。


ようやく最後には巨大織機の完成です!

(つづく・・・子供たちだけが手掛けたデザインを次回お見逃しなく)

 

自宅では何ができる?:BKIで子供たちが行った内容を参考に、ご自宅でもミニ・プロジェクトを始められます。紙を切って作るサンプルは多くの幼稚園でも使用されており、更にクリエイティブな作品を作るための次のステップがダンボールの織機です。

A4サイズの厚紙を用意し、両端に「V」型の切り込みを入れます。糸をできるだけきつく伸ばし、解けないように紙の裏側にテープでしっかり貼り付けます。

古着やウール、布、プラスチックなど編み込める材料を色々集め1cm幅程度で細長く切り、織機に編み込む方法をお子さんに見せてあげます。一度覚えれば、何時間、何週間、ハマってしまえば何か月も楽しめます!出来上がった作品は壁に掛けて飾るにも最適で、お子さんも自分で手作りしたことを誇らしく思うことでしょう。

では、クラスの織物プロジェクトの結果については、2週間後、このブログまたはFacebookページで!

 

BKI 経営&スタッフ一同