タイムマシン プロジェクト

(For Time Machine Project Blog in English)

ここ数ヶ月、園児たちはBKIメインキャンパスの最上階にあるスタジオでタイムマシンを制作していました。でもタイムマシンというよりかは「タイムボート」と呼んだ方がしっくりくる外観に仕上がりました・・・大きいダンボールを大量に使用した骨組みに色鮮やかなペンキと工夫と想像力をフル稼働させて最終形にたどり着きました。側面にはダイアルとカレンダーがあり、ダッシュボードにはレバー、ボタン、スピニングギアなど沢山装備されています。自分たちが作り上げた作品に愛着が湧いた園児たちは毎日登園すると意気揚々と中に入り込んで新たな旅へと出発するのでした!

 

最初の一週間は恐竜がいた時代に遡りました。卵や糞のサンプルを採取する道中幾度となく攻撃され、何度もギリギリのところで免れました!

次の週はタイタニック号の冒険の始まりから終わりまでを時間の経過とともに追いました!船の沈降実験も行い、タイタニック号がどのように沈没したのかを追求しました。この歴史的事例から園児たちは多くのことを学びました。

さらに次の週は宇宙空間を探検して、月面着陸を初体験しました!

・・・ここで我々が行なったことの詳細を紹介します

2018年6月26日

この日もタイムマシンのホコリを落として新たな冒険の旅に出ました。今回園児たちが体験したのは初の月面着陸。出発前に旅に必要な持ち物について話し合いました。まず、各々月で採取するサンプル入れるビニール袋を2枚ずつ。次に服装について話し合いました。宇宙服を着て、ヘルメットをかぶって宇宙に向かう園児もいれば、魔法のガムを噛んで酸素がない宇宙に行っても呼吸ができるように準備した園児もいました。「宇宙食を持っていかないと!」とある園児が発言したところ、みんな口を揃えてイチゴを持っていきたいと意見がまとまったので、イチゴをドライフリーズして持参することにしました。準備が整ったところで冒険に出発です!

アポロ11号のスペースシャトルが月面着陸したのと時を同じくして月に到着しました。歴史を変えてはいけないので、タイムマシンに乗船したままニール・アームストロングとバズ・オルドリンが人類で初めて月面を歩く瞬間と旗を立てて、サンプルを採取する姿を目撃しました。彼らが去った後、我々も探索するために月面に降り立ちました。園児たちは月面を飛んだり跳ねたりして月面でもひと時を楽しみました。

その後、最初に観察しに行ったものは人類初の月面に残された足跡です。園児たちはその足跡を写真に収めました。すると園児たちはすぐに、スペースシャトルが残していった、いらなくなったスペアパーツの一部を見つけました。そこで各々ナットやボルトを採取してサンプルとして持ち帰ることにしました。

次に探検しに訪れたエリアはクレーターとムーンダストがある場所でした。ある大きなクレーターの中に入り込み底にたどり着くと、そこにはムーンダストが大量にありました。そこで園児たちはムーンダストについて話し合いました。例えばムーンダストは何のために存在するのか、どうやってここに集まってきたのか、どんな味がするのかなど。最後の疑問はその場で検証できるものだったので、ムーンダストを一つまみしてペロッと舐めてみたところ、驚くことに甘い味がしました。宇宙人が食べるものだと複数の園児たちが推測しました。オルドリンとアームストロングがしたように我々もその特別なムーンダストのサンプルを持ち帰ることにしました。

持参した2枚の袋一杯に採取したので、そろそろスペースシャトルに乗船して帰路につくときがきました・・・あれっ?あの音は何かな?しばらく耳をすまして観察していると、複数の小さな宇宙人たちが我々に向かって歩いてくるではありませんか!我々は大きな岩陰に隠れてユーティリティーベルトのボタンを押して周りの環境に溶け込みました。園児たちはカモフラージュとは何なのかの説明を先生から受けるとますます興味津々になり自ら宇宙の石に似せるようにくるっと身体を丸めて見せました。

しばらくすると園児たちは、宇宙人たちが実は親しみやすい存在であり我々の言葉を理解できることに気付きました。宇宙人たちは歓迎の意味も込めて我々に棒付き飴をプレゼントしてくれました。彼らから贈り物を頂いたのにお礼をしないわけにはいきません。あっ!そういえば地球から持ってきたドライフリーズいちごがありましたよね!園児たちは月に住んでいる宇宙人にとってイチゴを貰うことがどうして特別なのかを学びました(月には水や酸素がないので植物が育たないから)。

園児たちは各々イチゴを持って宇宙人の元へ行き自己紹介とどこから来たのかを説明しました。さよならを言いかけたところで宇宙人たちは逃げるように去ってしまいました。なぜなのでしょう?後ろを振り返ると何と巨大な小惑星がこちらに飛んで来ているではありませんか!私たちは急いでタイムマシンに乗船して一瞬のうちに2018年に戻ってきました。

まだまだ学ぶことはたくさんあり、訪れる場所も数多くあります!今回の旅はひと段落したので屋根沿いにある展示スペースに宇宙船を吊るして、毎日眺めては刺激を受けています。また旅に出るときはそこから降ろしてアドベンチャーに出発します。

下記の写真は我々がいくつものお話を作り上げて楽しんだ(現行も楽しんでいる)タイムボートのお写真です!